個人事業・一人経営をしていると、はじめは「誰とでも仕事をする」状態になりがちです。
一方で、共感できない相手との仕事では、想像以上にエネルギーを消耗してしまうことも多いのではないでしょうか。
その結果、ある時期から
「顧客を選んで仕事をしよう」
と考えるようになります。
けれど、共感できる相手が現れるのを待つしかなくなり、
仕事はあるのに本気が出ない、
パフォーマンスが安定しない、
そんな状態に悩む人も少なくありません。
これは、個人で仕事をしている人ほど陥りやすい構造的な問題です。
背景にあるのは、「感情が動くかどうか」を仕事のエンジンにしてしまっている働き方です。
「共感できる相手」によって成果が変わる理由
ソロで仕事をしていると、判断も実行もすべて自分一人です。
だからこそ、
- 好きなクライアントの案件は驚くほど進む
- 尊敬できる人からの依頼には全力を出せる
- 価値観が合わない相手の仕事は、着手するだけで疲れる
こうした差がはっきり出ます。
一見すると自然なことのように思えます。
ただ、この状態が続くと、仕事の質とスピードが相手次第になるという問題が生じます。
これは、努力やスキルの話ではありません。
仕事の動力源が、感情に置かれていることが原因です。
「この人のために働く」は、2種類ある
「この人のためなら頑張れる」
この感覚自体が悪いわけではありません。
ただし、その内側をよく見ると、動機には大きく2つのタイプがあります。
1.自己一致からくる行動
私はこういう仕事をする人間だから、あなたの力になると決めた
私はこうありたいから、この仕事を引き受ける
この場合、行動の主導権は自分にあります。
相手がどう反応するかに関わらず、判断基準がぶれません。
2.承認期待からくる行動
役に立ちたい
感謝されたい
評価されたい
こういった承認を期待して仕事を受けている場合、相手の反応が前提になります。
感謝や評価が得られないと、急に力が抜けてしまうこともあります。
感情は起きても、選択は別
誤解されやすいのですが、
ここで言っているのは「感情を消そう」という話ではありません。
「やりたい」「やりたくない」という反応が出るのは自然です。
問題は、その感情に従うかどうかを、自分で選べているかです。
感情がエンジンになっていると、
- 感情が乗らない仕事は進まない
- 相手との相性で集中力が左右される
- 自分の調子をコントロールできない
という状態になってしまいます。
感情を「エンジン」にしないという選択
安定したパフォーマンスを生むための一つの考え方として私が提案したいのは
「私はこういう基準で仕事をする」という自己一致した軸です。
相手が誰であっても、
気分が乗らない日であっても、
すぐに評価が返ってこなくても、
それでも一定の判断と行動ができる。
これは精神論ではなく、仕事を続けるための構造の話です。
ソロ経営者の頭の中は、整理されないまま溜まりやすい
一人で仕事をしていると、
- 考える
- 決める
- 動く
- 振り返る
このすべてを、同時に自分の中で行います。
その結果、
- 考えはあるのに言葉にならない。
- 判断の基準はあるが、説明できない。
- 自分でも、なぜ疲れているのか分からない。
こうした状態が積み重なっていきます。
思考を「編集」するというアプローチ
必要なのは、新しいノウハウではありません。
すでに頭の中にある考えを、
いったん外に出し、
構造を整理し、
言葉として置き直す。
このプロセスです。
私はこれを「思考を編集する」と言っています。
思考が編集されると、
- 仕事の判断が速くなる
- 感情に振り回されにくくなる
- 「なぜこれをやるのか」が自分で分かる
という変化が起きます。
思考の編集対話について
私は、個人事業主や一人経営者の方に向けて、
「思考の編集対話」という形で支援を行っています。
答えを出す場ではありません。
正解を教える場でもありません。
対話を通じて、あなた自身の考え・判断基準・違和感を整理し、
「自分はどう働きたいのか」を言語化していきます。
まとめ
- 共感できる相手にしか本気を出せないのは、構造の問題
- 感情をエンジンにすると、仕事は不安定になる
- 自己一致した軸が、ソロ経営者のパフォーマンスを支える
もし、
- 仕事はしているのに、消耗感が抜けない
- 判断基準を言葉にしたい
- 感情に左右されずに働きたい
そう感じているなら、一度、思考を整理する時間を取ってみてください。
お一人で難しい場合は、私が伴走します。
まずは今ある言葉を口に出してみることから始めませんか。
